金光系列類別
史艷文シリーズ
いわゆる「雲州大儒俠史艷文」は上演された時期的に見て全部で四種の版がある。現在放映されているシリーズとは設定が異なることから直接的な続きとは言いがたい。原初版金光シリーズとでも言うべきかもしれない。- 一番最初は1970年にテレビ局「台視」で放映され、記録的な視聴率を出した全583集のシリーズ。
- 『雲州大儒俠(1970/3)』
- 『雲州大儒俠續集(1970/10)』
- 『大儒俠(1971/10)』
- 『雲州大儒俠完結篇(1973/1)』
- 『雲州四傑傳(1974/2/13)』
写真1 黃俊雄布袋戲文化特展@大稻埕戲苑
- 二番目は黃海岱の四男・黃俊郎が「中視」チャンネルで放映を開始したシリーズから始まり黃文擇・編集の続編から霹靂シリーズの前身になる系列を含んだ一連のシリーズ。この系列が現在の霹靂布袋戲に推移していく。尚、当時の黃俊雄氏は台視チャンネルで他の布袋戲を放映していた。
- 『雲州大儒俠史艷文 26集(1983/08)』(1~6集台詞黃俊郎、7~26集台詞黃文擇)
- 『苦海女神龍 30集(1983/11)』(黃文擇による続編)
- 『忠勇小金剛 30集(1984/02/14)』
- 『七彩霹靂門 31集(1984/05/14)』(これが「霹靂」と冠された最初のシリーズ)
- 『霹靂震靈霄 31集(1984/08/14)』
- 『霹靂神兵 30集(1984/11/14)』
- 三番目は「台視」チャンネルで放映した黃俊雄の
- 『新雲州大儒俠(1987/6/15)』
- 『史艷文與女神龍(1987/9/14)』
- 四番目は、黃俊雄が1994年「華視」チャンネルで放映した『新雲州大儒俠 47集(1994/12)』からのシリーズ。
黃家の布袋戲シリーズはこのように「台視」「中視」「華視」(老三台または三台と呼ばれる)という当時存在した全てのチャンネルで放映されていたことになる。いかに電視布袋戲の人気が高かったのかが分かる。
旧金光系列
一般的に現在の金光シリーズの前身は、第四版の史艷文シリーズから開始されると思っても良さそうである。この第四版をさらに分類すると金光系列は五種の版に分類できると言っても良い。第四版は
- 『新雲州大儒俠 47集(1994/12)』
- 『金光霹靂菩薩藏 10集』
- 『萬教大革殺 10集』
- 『金光十八龍 30集』
- 『金光九天盤 18集』
五番目としては以下のシリーズとなる。
- 『千禧年雲州大儒俠 50集』
- 『第一俠苦海女神龍 8集』
- 『第一俠苦海女神龍之霹靂城 13集』
- 『第一俠苦海女神龍之鷹燕龍虎榜 12集』
- 『鷹燕龍虎榜 12集』
シリーズ一覧は『金光布袋戲シリーズ一覧』参照。 この頃のシリーズから映像媒体として比較的入手も可能になった。
実写版史艷文
布袋戲史艷文の人気が高まると、派生作品も制作されるようになった。実写版である。1971年に二作品が公開、3月4日~8日に上映された華國電影製片廠制作『雲州大儒俠史艷文』(監督:侯錚、主演:張清清、李欣華)と、3月6日~11日に上映された『大戰藏鏡人(改題 “大俠史艷文”)』英語タイトルが “Battle of the Mirror Guardian”(監督:郭南宏、主演:江南、李璇)。
又、台視では1972/07/10から毎週月曜~金曜に『雲州英雄傳 40集』(台語版)を放映。雲州大儒俠完結篇と銘打って宣伝したようだが、観衆は布袋戲の演出での史艷文に馴染みが深かった為人気が今ひとつだったようだ。その後に布袋戲版の雲州大儒俠完結篇が放映されて人気を博したとのこと。さもありなん(笑)
そして最初の実写版テレビシリーズから30年以上たった2003年3月4日20:00から、台視は再び実写版史艷文を放映。『少年史艷文』(または『三劍奇緣』)40集である。これは台語ではなく國語版。ただし、やはり視聴率は上がらず15集で打ち切りになったようだ。
新金光系列
黃俊雄による金光シリーズを後継する、息子の黃立綱による第五版系列の金光シリーズ。直接的な続編というより外伝的なストーリー展開。あえて言うなら第六版の金光シリーズであろうか。発行媒体がDVDとなり、これまでのテレビ放映やビデオとは違った形式をとるようになった。使用される木偶もビジュアル的に霹靂の後を追う形になり、『黑白龍狼傳』から段々と偶頭や造詣が変更されてきた。現在放映中の『魔戮血戰』では、ほぼ全ての木偶の造詣が流行の波(見た目が綺麗という意味で)にのっている。公式木偶やグッズの発売など、商売の方法も霹靂の後を追っているように思える。
- 『黑白龍狼傳』
- 『天地風雲錄之決戰時刻』
- 『天地風雲錄之九龍變』
- 『天地風雲錄之劍影魔蹤』
- 『天地風雲錄之魔戮血戰』
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